2013-05-06

The Artwoods / Art Gallery


ジョン・ロードが在籍したことで知られる英国のバンド、アートウッズ。彼らが1966年にデッカからリリースした唯一のアルバム。
音楽スタイルとしてはアニマルズあたりに近い、ブルース/R&Bベースのワイルドなもの。シンガーのアート・ウッドは軽量版エリック・バードン、あるいは華の無いミック・ジャガー、けれど熱意なら負けてねえぜ、という感じのダミ声です。

取り上げている曲は全てカバーですが、安定感がありつつ荒々しさを感じさせるものが多い。特にドラムが非常にクリアに録られていることもあって、迫力は充分。
中ではオープナーである、リー・ドーシーの "Can You Hear Me" が強力。オリジナルがレイ・チャールズのニューオーリンズ的解釈、といった感じのものに対して、ここではそういったニュアンスはふっ飛ばし、もろ "What'd I Say" といった雰囲気で、よりロックらしい。
また、ジョン・ロードのオルガンが充分に聴けるインストが二曲。これらは余裕ある仕上がりになっていて、彼らの演奏能力の高さが伺えます。

一方で、ポップソングの処理は当たり前過ぎるというか、この時代にしては若干、野暮ったい。スクエアなリズム感覚やボーカルの堅さも手伝って、これじゃあ売れなくても仕方がないだろうな。

アルバムの最後を締める "Don't Cry No More" も曲としてはそれほどではないと思うのだけれど、後半におけるボーカルとバックのインタープレイにはスモール・フェイシズの "Come On Children" を思わせる格好良さがあって、聴いていて盛り上がってくる。

およそスマートではない、しかし妙に捨て難い味があって、ときどき聴きたくなるアルバムです。

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