2014-10-26

Pugwash / A Rose In A Garden Of Weeds


パグウォッシュのコンピレーションが出ました。17曲入りです。副題には「A Preamble Through The History of Pugwash」とあって、パグウォッシュの歴史~その序章、てなところでしょうか。米Omnivoreからのリリースで、彼らの作品が北米市場で発売されるのはこれが初、ということらしい。
リマスターはされているものの、特に新曲や未発表のものはありません。以前にも「Giddy」というコンピレーションがありましたが、それとは7曲がダブり。もっとも彼らの過去のアルバムが全てそうであるように、「Giddy」も今では入手しにくくなっています。

選曲は十年以上のスパンがある彼らのキャリアから万遍なくされているのですが、殆ど違和感無く曲が並んでいて、作風の安定ぶりがわかります。ときにサイケデリックな味付けがあったりアコースティックな手触りであったりしつつも、大まかにはビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ELO、XTCらからの多大な影響が現代的なギターポップに溶け込んだ音楽、その基本線には変化がありません。さらに、作品を重ねてきても手練れた感がなく、瑞々しさが感じられるのも良いすね。


このバンドの中心人物であるトーマス・ウォルシュというひと、シンガーとしては大して声域が無いんだけど、この狭いレンジでうまいことメロディを作るよなあ。
いや、全くもって良い曲揃いでありますね。

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